ファッションカタログに求められるデザイン性

カタログとパンフレットの違い

ファッションカタログ、と言えば無線綴じの厚い本を想像させます。
実際、服飾品の場合は一つのブランドで多くの製品を扱いますから、
しっかり製本された形式が人気ではあります。
しかし、中綴じ8pなどページ数の少ないものも、パンフレットではなく
カタログと呼ぶことがありますよね。
中にはパンフレットとカタログが兼ねられている場合もありますが、
カタログとして配布するか、それともパンフレットとして配布するかでデザインは異なってくるのです。
パンフレットは、商品の案内や広告を中心とした印刷物または仮綴じの小冊子を指し、
製本されているものは含まれません。
しかしカタログは形状を指す言葉ではなく、中身を指す言葉。
たとえ仮綴じの小冊子であれ、中身が商品を説明するデザインであればカタログと呼べるのです。
パンフレットと呼ぶかカタログと呼ぶかは手に取る方による、とも言えます。

ファッションカタログのデザイン

① 分かりやすさを追求
カタログを作成するときに一番重視したい点は、商品が見やすいかどうかです。
特にファッションカタログを小冊子として作成する場合は写真を載せる範囲も少なくなりますから、
どうすれば商品の概要やウリを見やすくすることができるかを第一に考えます。
作る側としては商品の良い点をたくさん述べたくなるところですが、
ファッションカタログを見るお客さまは商品の形状や素材など、ポイントを絞って見ています。
文章で長々と語るよりも、箇条書きにしてみたり、カテゴリーや色で分けたり、
小見出しに番号を振ったりするほうが印象にも残りやすいのです。

② ブランドコンセプトを追求
カタログは商品を掲載するものですが、わかりやすさを追求しただけでは
味気ない作品になってしまいます。
パンフレットも兼ねる、ページ数の少ないカタログならばなおのこと。
一目見ただけでブランドイメージを湧かせるデザイン、
思わず手に取ってみたくなるキャッチコピーなどが必要と言えるでしょう。
もしわかりやすく素晴らしいデザインのカタログが完成したとしても、
それがブランドのイメージと相反するものであれば、カタログとしての意味を成しません。
OL向けのブランドなのに可愛らしいデザインのファッションカタログでは
お客さまも混乱してしまいます。

ファッションカタログは特にセンスを問われるカタログと言えます。
パンフレットとしても活用でき、ブランドコンセプトの伝わるカタログは是非プロにお任せ下さい。