紙デザイン媒体の一つ「フライヤー」の活用法

フライヤーはターゲットを意識して

フライヤーは、チラシと違って興味のある人が手に取る紙デザイン媒体です。
チラシとフライヤーを区別する明確な定義があるわけではありませんが、チラシは新聞などの定期購読紙に挟み込まれていたり、ポスティングされるなどで、直接自宅のポストに届けられるものです。
ターゲットとは違う人が住んでいても、マッチングは度外視して一方的に配布されることから、まず目を引くことを目的とした紙デザインが作られています。
一方フライヤーは、店舗や劇場、ライブ・イベント会場などに置いてある例が代表的です。
つまり、もともと興味があってそこに訪れた、あるいは同じような趣味を持っている人たちが集まることが想定される場所で展開する宣伝であるため、フライヤーにはチラシほど派手な宣伝文句は不要と見なされています。
その分、興味がなければ手に取られることもないため、ターゲットに確実に訴求する紙デザインが求められるのです。

フライヤーを活用するには

フライヤーは、A4サイズ以下の小さめな用紙、または特殊紙が使用されることが一般的です。
出先から持ち帰ることを想定していることから、鞄に入りやすく傷みにくい紙を使うことも多いようです。
ライブ会場やイベント会場においてあるフライヤーは、様々な主催者がそれぞれに作成するものですが、紙デザインを行う際はターゲット層がフライヤーに興味を持つにはどうしたら良いかという点に注力することになるわけです。
その結果、丸い形や、人物の輪郭をかたどったフライヤー、キラキラと光る特殊紙などを使用した個性的なフライヤーも生まれています。
デザインを派手にして目立たせるフライヤーが多いことを踏まえ、反対にわざとアナログチックな紙デザインにしたり、ほぼ白一色の紙に小さな文字を載せるだけといった趣向を凝らしたフライヤーも目にします。
また、フライヤーは配布時期が限定されていることも多いため、半年前に配布するものと1か月前に配布するもので、紙デザインを変えるなどの工夫も必要です。
長期的に配布することで改善点が見え、改良を重ねた結果、一気に捌けることもあるようです。